向嶋 永井荷風 青空文庫より~③

昔の街の様子がわかる紀行文を見つけました!著作権フリーなので、ここで紹介します! 向嶋 永井荷風 青空文庫より~③  述斎は上に遊ぶべき時節の最も佳よきは花の散った後若葉の頃であるとなした。これは柳北が『花月新誌』に言うところと全く符合している。明治十年五月の『花月新誌』載する所の「詰二上遊客一文ぼくじょうのゆうかくをなじるぶん」に曰く、「ソレ我ガ上ノ桜花ヲ以テ鳴ルヤ久シ。故ニ花候か…

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向嶋 永井荷風 青空文庫より~②

昔の街の様子がわかる紀行文を見つけました!著作権フリーなので、ここで紹介します! 向嶋 永井荷風 青空文庫より~②  向嶋むこうじまは久しい以前から既に雅遊の地ではない。しかしわたくしは大正壬戌じんじゅつの年の夏森先生を喪うしなってから、毎年の忌辰きしんにその墓を拝すべく弘福寺の墳苑に赴おもむくので、一年に一回向島の堤つつみを過よぎらぬことはない。そのたびたびわたくしは河を隔てて浅草寺せ…

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向嶋 永井荷風 青空文庫より〜①

昔の街の様子がわかる紀行文を見つけました!著作権フリーなので、ここで紹介します! 向嶋 永井荷風 青空文庫より〜①    隅田川すみだがわの水はいよいよ濁りいよいよ悪臭をさえ放つようになってしまったので、その後わたくしは一度も河船には乗らないようになったが、思い返すとこの河水も明治大正の頃には奇麗きれいであった。  その頃、両国りょうごくの川下かわしもには葭簀張よしずばりの水練場す…

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