すみだ川 永井荷風 青空文庫より〜④

昔の街の様子がわかる小説を見つけました! 著作権フリーなので、ここで紹介しますね! すみだ川 永井荷風 青空文庫より〜④ 九  午後ひるすぎから亀井戸かめいどの竜眼寺りゅうがんじの書院で俳諧はいかいの運座うんざがあるというので、蘿月らげつはその日の午前に訪ねて来た長吉と茶漬ちゃづけをすました後のち、小梅こうめの住居すまいから押上おしあげの堀割ほりわりを柳島やなぎしまの方へと連…

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すみだ川 永井荷風 青空文庫より~③

昔の街の様子がわかる小説を見つけました! 著作権フリーなので、ここで紹介しますね! すみだ川 永井荷風 青空文庫より~③ 七  翌日あくるひの午後ひるすぎにまたもや宮戸座みやとざの立見たちみに出掛けた。長吉は恋の二人が手を取って嘆く美しい舞台から、昨日きのう始めて経験したいうべからざる悲哀の美感に酔えいたいと思ったのである。そればかりでなく黒ずんだ天井と壁かべ襖ふすまに囲まれ…

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すみだ川 永井荷風 青空文庫より〜②

昔の街の様子がわかる小説を見つけました! 著作権フリーなので、ここで紹介します! すみだ川 永井荷風 青空文庫より〜② 四  その週間の残りの日数ひかずだけはどうやらこうやら、長吉は学校へ通ったが、日曜日一日を過すごすとその翌朝あくるあさは電車に乗って上野うえのまで来ながらふいと下おりてしまった。教師に差出すべき代数の宿題を一つもやって置かなかった。英語と漢文の下読したよみを…

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すみだ川 永井荷風 青空文庫より〜①

昔の街の様子がわかる小説を見つけました! 著作権フリーなので、ここで紹介します! すみだ川 永井荷風 青空文庫より〜① 一  俳諧師はいかいし松風庵蘿月しょうふうあんらげつは今戸いまどで常磐津ときわずの師匠ししょうをしている実じつの妹をば今年は盂蘭盆うらぼんにもたずねずにしまったので毎日その事のみ気にしている。しかし日盛ひざかりの暑さにはさすがに家うちを出かねて夕方になるのを…

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