江戸の玩具 淡島寒月 青空文庫より~

江戸の玩具 淡島寒月 青空文庫より〜 浅草の飛んだり跳はねたり 右は年代を寛政といふ人と文政頃といふ人とあり、原品は東海道亀山かめやまお化ばけとて張子にて飛んだりと同様の製作にて、江戸黒船町辺にて鬻ひさぎをりしを後、助六すけろくに作り雷門前地内にて往来に蓆むしろを敷きほんの手すさびに「これは雷門の定見世花川戸はなかわどの助六飛んだりはねたり」と団十郎の声色こわいろを真似て売りをりし由にて、…

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残されたる江戸 柴田流星 青空文庫より~

残されたる江戸 柴田流星 青空文庫より〜  江戸ッ児の教育  十九世紀に遺された女と子供の研究が、二十世紀の今日この頃になって、婦人問題がどうの、児童問題がこうのと、むしょうに解決を急ぎ出し、実物教育なぞいうことが大分やかましくなってきた。西洋文明もこうなって見ると実は少々心細いて! 自慢じゃないが江戸ッ児にはその実物教育てのが三百年も前からちゃァんと決定されている、しか…

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江戸の昔を偲ぶ 野村胡堂 青空文庫より〜

江戸の昔を偲ぶ 野村胡堂 青空文庫より〜  江戸という時代は、まことに悪い時代であったに違いない。封建的で、階級的で、迷信的で、一つも取柄とりえはなかったようであるが、一方からはこんなのんきなのんびりした時代はなかったようでもある。ネコのノミをとっても一生楽に暮らせ、居候の名人になっても、一生楽に暮らせる世界は、今の世からは想像も及ばないことである。  それが移り変って、月に三十円あれば…

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江戸の化物 岡本綺堂 青空文庫より~

江戸の化物 岡本綺堂 青空文庫より〜           池袋の女  江戸の代表的怪談といえば、まず第一に池袋の女というものを挙げなければなりません。  今日の池袋の人からは抗議が出るかもしれませんが、どういうものか、この池袋の女を女中などに使いますと、きっと何か異変があると言い伝えられて、武家屋敷などでは絶対に池袋の女を使わないことにしていたということです。また、町家などでも池袋…

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